オレが中学生のころは、日本中がツッパリ大ブームだった。
もちろん我が中学にも、ひさしのついたリーゼントに長い学ランをのヤツラがいて、その中心に番長がいた。
その番長、強烈に印象に残っているのが卒業式での出来事だ。
花道を通り、壇上に向かう番長はいつものようにリーゼントに長い学ラン。
そして・・・
森閑とした卒業式の会場を進む番長の右手を右足は、な、なんと
同じ方向に動いていた!
番長は、オレ達の忍び笑いなんぞ耳に入らないのか、そのままの状態で壇上に上がり、厳粛な顔をして校長先生から証書を頂いた。
しかし、ホッとしたのも束の間、
ドンガラガッシャーン!!!
階段の1段目から踏み外した番長の顔は真っ赤っか…
そうそう、子供って親に似るって言うだろ?
そうするってえと、もう少ししたらどこかで同じような光景にお目にかかるかもな …
by KEN