タバコの話***

最近とても気になる事がある。
他人の歩きタバコである。
駅を降りてから会社まで数分の距離だが、かなりの数のサラリーマンに埋もれて
歩かねばならない私には、前を歩く喫煙家たちのタバコの煙がストレスになっている。
すぐ後ろを歩いているので、喫煙家たちが吐き出すタバコの煙をもろに吸ってしまうわけだ。
時には、ポンッとはじいた灰が洋服に飛んできそうになったりして、『キャー』なんて事もある。
20代にはチェーンスモーカーだった私だが (決して威張っているわけじゃないけど)、年齢とともにタバコとは縁が遠くなり、今ではタバコを吸う友人が我が家に遊びに来ても灰皿を出すのをわすれるほど…。
だからというわけでもないが、最近のタバコ吸いにはちょっと厳しい目を向けているかもしれない。
そんな折り、先日ちょっとおもしろい喫煙家にお目にかかった。
あるオートバイ乗りの集まりでの事である。
集まったメンバーとはそのとき初めてお目にかかったわけでもあり、私も結構緊張していたのだろう、最初は彼がタバコを吸っているのに全く気がつかなかった。
風上にならないように気を使ってくれていたのか、私の敏感な鼻にも煙のにおいは届かなかった。
その後、昼食をとるためにちかくのレストランへと場所を替え、席についてしばらくしてのこと。
おっとりと話をしながら、彼はジャケットのポケットに手をつっこみ…。
な、なんと、さっき吸ったタバコの吸殻をお店の灰皿へと取り出しはじめたのだ。
その時私は必死に笑いをこらえた。だって、結構シリアスな話のまっ最中だったもの。
ただ、吸った後のタバコの吸殻を道端に捨てない彼の気持ちは、その時しっかりと私の胸に届いた。
一つ付け加えると、先日久しぶりにお目にかかった彼は、使いこんだ携帯用の灰皿パックをお持ちだった。
きっと、初めて会ったあの時には持ってくるのを忘れちゃってたのねー。
ついでに。
やはり通勤時での事。
歩きタバコのおねえちゃん(!)が私の前をさっささっさと歩いていく。
私が、『フン、女の子が歩きタバコだもんね~』なんておばちゃん根性を出して眉をひそめた矢先、おねえちゃんはフイに屈み込んで地面でタバコをもみ消し、派手なパンツの後ろポケットから携帯用の灰皿パックを取り出したではないか!
『いやー、カッコいいね~。世のおじちゃん達に見習って欲しいね~。』と、煙の臭さも気にならなくなってしまった私であった。
こんな喫煙家が増えてくれたら、私の通勤ストレスもぐっと減るんだけどなぁ…。 タバコの話2へ続く