夕餉のしたく・・・繰り返される風景***

Kei:(きゅうりを洗いながら)
お母さんさぁ、ずっと前に、私のこと怒って玄関から締め出したことあったでしょー?
超こわかったんだよー。
それからさぁ、お片付けしないって、お気に入りのおもちゃぜーんぶ捨てちゃったこともあったよねー。
あー、それからさぁ…、そういえば…、そうそう…。
(延々と続く…)
母:(めんを茹でながら)
あんたね、怒られたことばっかり覚えてて、その原因はちゃっかり忘れちゃってるのねー。ずいぶん都合がいいんじゃなーい?
お母さん、命がけであんた生んだのにぃー、ホーント、悲しい。
(でも、手は休めない)
Kei:(きゅうりを刻みながら)
何いってんのよー。こんなに美しく生まれてきてやったんだから、感謝してほしいもんだわよー。
(しかし、手もとの包丁をしっかり見ている)
母:(めんを洗いながら)
美しく生んであげたの、お母さんでしょー!
(さりげなく、水道の勢いに注意している)
Kei:(お皿を並べながら)
やだ、お母さんたら何いっちゃってんのー。鏡見たことあんのー!
(お皿の位置に気を配る)
母:(盛り付けをしながら)
あ~ぁ、わかってないよねー、もう…、本当に!
(やっと完成だわ、と微笑む)
そうして、母と娘の会話は永遠に続く・・・・・。
